
共有在庫で業販を活性化、国内販売、輸出と
三位一体でボリュームアップを狙う
株式会社カガヤキジャパン

お二人で中古車流通業を担うウィーラセーカラさんご夫妻取材時は、生後8カ月のかわいいベビーも同席されました。株式会社カガヤキジャパンは、2018年設立、現在はお二人の他スタッフ2名がいらっしゃるそうです。
ご主人のギハーンさんは、約20年前に出身地のスリランカから、大阪大学の情報通信専攻に留学のために来日。そこで第二外国語として初めて日本語を学んだそうですが、今では完璧に近い日本語話者です。また、情報通信専攻でしたので、デジタルツールの活用やプログラム作成もお手の物だそうです。
オークションで仕入れた中古車の国内販売、業販、輸出が3本柱だというカガヤキジャパン。在庫は、堺展示場に約80台、和泉展示場に約30台が並べられています。
仕入れに関してはほぼすべてのオークション会場に加盟し、オークネットを加えたフル装備で月に50台ほどを落札するとのこと。現状ではすべてをリアル落札しているため、セリ時刻に合わせるタイミングが難しいなど、入札方式にはやや不安があるということです。そこで、オークネットの「らくPOS」をご紹介したところ、興味を持っていただきました。
そもそもアイオーク会員から、オークネットへの移行は、「共有在庫への出品を強化できることと手数料軽減化が魅力でした」とギハーンさん。
国内販売は各種情報サイトを通じて全国からオーダーが入るそうです。共有在庫での業販では「小売価格との価格差をきちんとプライシングしています」とのこと。こうした丁寧な仕事が信頼につながっているのではないでしょうか。
輸出に関しては、ニュージーランド、オーストラリアに月間6〜7台。泉大津や神戸港から送り出しているといいます。今後は母国であるスリランカへの輸出規制が緩和されることを予想して、着々と準備を進めているそうです。
また、堺展示場では整備ピットの工事が続いており、完成すればこれまで以上に、仕入れ車両の磨きや補修ができるようになるため、より完璧な状態でお客様に届けられることに。
「現在の事業バランスは、国内販売3、業販4、輸出3の割合。これからは共有在庫の登録台数をさらに強化、活性化して、国内販売、輸出と三位一体で全体のボリュームを高めていきたいですね」とダヤリニさんは構想を語ってくれました。

オークマン2025年2月号掲載記事