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南山株式会社【NEW PARTNER】



海外からのリクエストに丁寧に応えつつ

しっかりと仕入れ効率を高めていきたい


南山株式会社

取締役 林  威(LIN WEI)さん
動車事業部 部長長谷部 智明さん

南山株式会社は、2014年創業。趙志楠(チョウ・シナン) 代表の下、日用品の輸出入を中心に、様々な事業を手掛けてきました。自動車事業部門は代表がクルマ好きだったこともあり、23年8月、長谷部智明さんの入社を機にスタートさせたといいます。

 それもそのはず、長谷部さんは、中古車オークション業界の創世期よりこの業界に携わり、最大手オークション企業の会場長なども歴任された方なのです。

「まずは、日本在住の中国人の方々への中古車販売から始めました。その後、各所からのリクエストもあり、インバウンド向けレンタカー事業を開始。富裕層からの需要が大きく、アルファード、レクサスなど5台の在庫がフル稼働状態です」と、長谷部さん。

 同時に、海外在住の中国人のお客様からもSNSを通じて

徐々に注文が入るようになり、各地のディーラーとの信頼関係の構築も重要な仕事に。「中国人ディーラーは取引を開始するに当たり、ほぼ半数は当社を訪れ、事業内容や信頼に足るかどうかの確認を行います。そこまでするのは中国人ならではかもしれませんが、実際に顔を合わせることでお互いに信頼感が生まれますので、非常に大切なことだと思います」と長谷部さんは語ります。

 SNSを通じて、受注、仕入れ、輸出まで完結することも増えはじめ、改めてSNSの影響力を認識しているそうです。

 最近のトピックとしては、マレーシア向けを開始したこと。ペケマ(同国の車輸入に関する規定の決定権を政府より与えられている機関)のメンバーとなったことで、信頼度が一気に向上。月1便、マレーシア東側の港にアルファード、ランクル、レクサスなどを輸出しているそうです。

 オークネットへの入会理由は、こうした海外バイヤーからの要望が大きかったからとのこ

と。「オークネットの共有在庫から購入できる環境を整えてほしい」というリクエストが多く挙がってきたのだそうです。

 現状は月20台ほどの輸出、5台在庫によるレンタカーが事業の柱。今後の課題は仕入れ効率を高めるために、お客様の予算枠を高めに誘導することだといいます。中国人のお客様は予算枠が高いので、約8割が落札できますが、その他の外国人からのオーダーはやや予算枠が低めなので、落札率は5割に満たないとか。

 そこをしっかりケアすることで、「仕入れの効率アップにつなげていきたい」と、長谷部さんは自動車事業部の次の成長フェーズを見据えています。


 高額商品ゆえに、その技術力が信頼へとつながる
多角的に事業を展開する南山のヘッドオフィスは都内に。埼玉県川口市には、南山物流センターを備える

オークマン2025年3月号掲載記事


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