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【オークマン 24年3月号】REAL VOICE

『らくPOS』を駆使して、スピード重視でユーザーニーズに応える

あけぼの有限会社



富山市に本社を構え、中古車輸出を手掛けるあけぼの有限会社。近年大きく躍進を続けるそのヒントを、現場業務の責任者、シェルバコーフ・イリヤさんに伺いました。


 

▼目次




 

1.ロシア向けの輸出からいま、視線は世界へ


中古車仕入責任者 シェルバコーフ・イリヤさん

 あけぼの有限会社は、二人のロシア人によって2005年に創業。 イリヤさんは、ロシアの大学を卒業後2011年に入社されました。 ウラジオストクに生まれ、幼少の頃より家族旅行で日本を訪れたり、北海道大学に留学したり、そんな環境の中で 「日本で仕事をしたい」という思いが募り、この会社の門をたたいたといいます。


 昨年はオークネットのライブオークションの落札台数でトップの成績を残した同社ですが、イリヤさんが入社されたころは、ほぼ100%がロシア向け、それも中古車パーツの輸出が多かったのだとか。「現在ではパーツも扱いますが、中古車としての輸出がメイン。 仕向国もロシアはもちろん、トリニダード・トバゴも現在増加中」だといいます。

 また、 フェラーリやロールスロイスなどの高級車はドバイ、トラックはニュージーランド、パーツはジョージアなど、エリアのニーズによって仕向国も順次拡大中だそうです。


2.「らくPOS」 と出合い一気に仕入れ効率アップ


 イリヤさんが入社したころは、仕入れに必要なオークネットの端末は1台だったそうです。

 もちろん他社のものとの併用でしたが、車の知識も浅かったイリヤさんにとって、この端末を使った仕入れ業務は緊張感の連続だったそうです。必要な車をいくらで購入すればよいのかを、瞬時に判断して応札していく。全国各地のオークションが一斉に始まると、そのプレッシャーは相当なものです。 「5時間くらいはトイレにも行けないほどだった」とイリヤさんは当時を振り返ります。

 こうした状況を変えたのが、 オークネットの自動応札サービス 「らくPOS」。「基本的には出社して、必要な情報の入力を終えたら、後はお任せです。 お客様のオーダーによっては待つだけでよい場合もあります」とイリヤさん。今ではオークネットの端末も徐々に増え、8台を導入。2018年に開設した横浜支社と富山本社の2カ所7名体制で仕入業務を担っているそうです。

「おそらく 「らくPOS」がなかったら、15名程度の仕入れ担当者が必要になるかもしれません。多いときには1日3000台程度のオーダーがありますから、もはや「らくPOS」がなければ仕事にならないと言っても過言ではありません」と、多大評価をいただきました。


 加えて同社の強みは、 ロジスティクスのスピードだそうです。

「購入していただいた車をどこよりも早く現地のお客様にお届けするのがモットーで、そこには自信を持っています」とイリヤさん。 それを支えるのが2019年ごろから始めた自社での国内陸送だそうです。

「東京・名古屋は優秀なパートナー企業に任せますが、それ以外の地域はすべて自社で陸送しています。 自前であれば、何より輸出までのプランニングがしやすいためスピードが確保できます」(イリヤさん)

陸送を自社で手掛けるからこそ、圧倒的なスピードが生まれる

 こうした仕入れ効率やロジスティクスのスピードアップだけにとどまらないのが、 あけぼの有限会社の躍進の秘訣。 例えば「2年前にコールセンター機能を持つフィリピン事務所を開設し、全世界に向けて情報発信を始めました。 さらにネットにも力を入れるべく、自前のITスタッフの募集も準備中。 必要なパーツを取り出す自動車解体設備に加え、3年前からプレス機も導入し、車のリサイクルはすべて自社で完結する体制も整いました」とのこと。


解体機、プレス機の導入でリサイクルも自社で完結。

 こうして様々な方向から中古車輸出ビジネス緻密に考える同社の、近い将来の目標はアフリカのお客様の開拓だといいます。

 また「バイヤーからお預かりしたストック車両のリスクヘッジを目的に、共有在庫掲載も始めたい」とイリヤさん。 オークネットのさらなる活用についても話していただけました。





取材当日、オークネットより感謝状をお渡しした

オークマン2024年3月号掲載記事



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