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【オークマン 24年5月号】REAL VOICE

オークネットのサービスと

ネット販売のメリットを生かして創業わずか2年で急成長


株式会社MSC



外国人でありながら同胞のコミュニティーに頼ることなく、日本国内で中古車販売店を

立ち上げたパキスタン人のご兄弟。

オークネットのサービスを有効活用すれば、効率的に業績を伸ばせるという、その真意を聞きました。


 

▼目次



 

1.長年の夢を叶え 兄弟で販売店を創業


代表取締役 イジャズ・タルハさん(右)、 営業部 イジャズ・ハンザラさん(左)

 川越市で中古車の小売りを中心に営業する株式会社MSCは、2022年に創業したばかり。代表取締役で仕入れ担当のタルハさんと、営業部で販売担当のハンザラさんのイジャズ兄弟が協力して立ち上げました。

 創業からまだ2年弱と歴史は浅いものの、実は日本との関わりは深く、日本での中古車売買のノウハウにも精通しています。ふたりの父は、2008年にパキスタンから単独で来日。いくつかの職を経験した後、オークションで事故車両が安く手に入ることに着目して中古車修理会社を設立。安く仕入れた事故車を丁寧に修理して、またオークションで販売するというビジネスをもう20年ほど営んでいます。

 タルハさんは、パキスタンで学校を卒業したあと、2014年に来日。2年ほど語学学校で日本語を学び、その後は父のビジネスを手伝います。ハンザラさんも同時期に来日しますが、そのときはまだ中学生。日本の中学校に入学し、日本人と同じ教育を受けたため日本語が堪能です。学校卒業後にハンザラさんも家業を手伝いつつ、兄弟でなにか新しいことができないかと、いつも考えていたのだとか。

 その願いが叶い、創業したのが株式会社MSCなのです。

 「埼玉にはパキスタン人のコミュニティーがありますが、そこに特化したビジネスではなく、顧客ターゲットは日本人と決めました。そのほうが圧倒的にマーケットは大きいし、ネット販売であれば全国から集客できると考えたからです」とタルハさん。

 そのため、販売する車はある程度の高級路線に絞りました。日本の高級車、高年式、低走行というのが、仕入れの際の基準です。タルハさんの言葉通り、店先にはレクサスやアルファード、新型のランドクルーザーといった高級車がずらりと並んでいます。


店内にも販売車の展示スペースがある。クオリティーの 高い高級車が並び、さながら新車ディーラーのようなたたずまい

 常時60台ほどは店頭に並べるようにしているので、仕入れはとても手間がかかるはずですが、オークネットは非常に役に立っているそうです。

 「他社のオークションと比べて、写真点数が多いのは素晴らしい。例えば内装の細かな部分まで写真で確認できるので、安心して入札できます」(タルハさん)



2.AISと共有在庫はなくてはならないサービス

 また、同社では基本的に点検・整備は行っていません。その代わり、お客様に安心して購入していただけるよう、全車をAIS検査に通しています。

 「ネット販売が中心なので、お客様は全国からアクセスしてきます。当社の場合、ネットで見ただけの購入は基本的に行っておらず、必ず一度は現車をお客様の目で見ていただきます。ただ、それでもやはりお客様は素人ですから、不安は完全にはなくならないはず。そんなときに、AISの検査表がついていれば、少しでも不安を払拭できると考えて、全車検査を行っています」(ハンザラさん)


 また、AIS検査を通すことで、共有在庫も利用しやすくなります。同社では全売上の1~2割程度ですが、業販も行っているそうです。

 「オークネットは他社オークションに比べて、輸出業者が多い印象があります。アカウントとパスワードさえあれば自由に下見ができるので、外国人にとって敷居が低いのが一因でしょう。なので、フォレスターやアルファードといった海外で人気の高い車は、共有在庫にも登録しておきます。現車を会場まで運ぶ必要がなく、小売と業販を両立できる共有在庫は、本当にいいサービスですね」(ハンザラさん)


 オークネットとのお付き合いは「父の時代から」だということですので、かなりの歴史があるそうです。

 各サービスの使い勝手についてもご満足いただけているようです。また、「要望に対しても迅速に対応してもらえる」ことも魅力だとうれしいお言葉をいただきました。


展示車両の5割以上がハイブリッド車。今後は市場の 動向を見ながら電気自動車も取り扱っていく予定

オークマン2024年5月号掲載記事

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